【GCP】【OCI】Storageサービスの比較
ここでは、GCPとOCIのStorageサービスについて比較をしてみます。まずは、Cloud StorageとObject Storageについてです。(永続ディスクやBlockVolume、File Storage Systemについては別記事で書きます)
Storageサービスの比較
CloudStorage(GCP)とObjectStorage(OCI)
このCloudStorage(GCP)とObjectStorage(OCI)がサービスとして対になっています。両サービス共、バケットと呼ばれる単位でデータの入れ物を作成します。そして、格納したものをオブジェクトと呼びます。両方とも画像や動画などの非構造化データを保存に適しているという特徴があります。
後で出てきますが"永続ディスク"や”BlockVolume”とは異なり、Computeインスタンスにアタッチして使用するものではありません。このタイプのStorageにデータをアップロードする時はREST APIやCLIを使用するか、GUIからアップロードします。
ストレージクラス(GCP/OCI)
ストレージクラスという考え方が存在します。たとえばGCPならMulti-Regional Storage、Regional Storage、Nearline Storage、Coldline Storageがあります。これらは格納するデータの用途によってユーザで選択することができます。たとえば、3ヶ月に一度程度の出たアクセスであればColdline、高可用性を求めるならMulti-Regionalといった感じです。
GCPの4種類にたいし、OCIは現状2種類のストレージクラスがあります。オブジェクトストレージとアーカイブストレージという名称です。この2つの使い分け方は頻繁にアクセスのあるデータがオブジェクトストレージでアクセス頻度は低いけど長期間保存するデータはアーカイブストレージを選択すると良いと思います。
地理的な冗長性について
GCPですが、Multi-Regionalじゃなければ冗長性が担保されないのかというと、そいうわけではありません。公式ドキュメントに、
複数の可用性ゾーンに配置された複数のデバイスにオブジェクトを重複して格納することにより実現されます。
とあるように、冗長性はちゃんと担保されています。 これはOCIでも同じで、リージョンに3つある可用性ドメイン全てにデータが保存されるようになっています。そのためユーザーが意識しなくても自動で三重化されるようになっています。
まとめ
CloudStorage(GCP)とObjectStorage(OCI)というサービスがありますが、用途としては同じです。ただ、ストレージクラスの種類だったりバックボーンのアーキテクトの違いによる冗長性の設計などが異なります。
どちらを使うのかは、予算だったり機能だったりによって決めましょう(当たり前ですが)